ラブ&ピーチ

私が生産している福島の桃についての情報をお届けしています!


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ラヴ&ピーチ 福島の桃🍑 草刈の秘密


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草刈の秘密

 

草刈の重要性

 畑の草刈は実に重要な作業です。畑で私を含め作業員は歩きます。時には一輪車を押して歩きます。脚立を持っても歩きます。脚立を設置もします。収穫時期が迫れば枝が折れないように「つっかり」を設置します。「反射シート」も敷きます。(これらについては後日説明します)

 様々な活動をする上で草が短く刈り込んであり、作業しやすい環境にすることはストレスを軽減し、円滑に仕事をする上で極めて重要な要素です。

 

活躍する2台のマシーン!


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自走式

 このタイプを一般的には自走式と言い、ハンドルを持って歩きながら操縦します。機械自体にエンジンはついてますので、押す心配はありません(場合によっては押します(笑))。
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 このようにハンドルが通常の真ん中の位置から、左右にずらして固定することができます。私は右にずらして作業します。理由は後述します。
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乗用

 このタイプを乗用と一般的には言います。なぜか「式」はつきません(笑)その名の通り椅子に座って操縦して作業します。ゴーカート感覚ですね。アクセル、ブレーキ、草刈刃の回転などを乗ったままで操縦します。自走式に比べて非常に楽ですが。個人的には眠くなります(;'∀')

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2台の使い分け

 

 当然、2台あるのには理由があります。効率よく、刈残しが発生しないように短時間で刈るにはこの2台の使い分けが極めて重要になります。私の農園では昔から「この方法」で行っていますが、他の農園ではどうなんでしょう?

 簡単に説明しますと、細かい場所、タイトな部分を自走式で刈り、残りの広範囲の部分を乗用で刈ります。

 

自走式編 

 

 まず畑の大外を一周まわります。ちなみに桃の品種は前の記事で紹介した「まどか」です。すでに実が大きくなり重みが増したので、枝が折れないように「つっかり」をしています。「つっかり」についてもいずれ記事にして説明しますね!

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 次に一番重要な木のまわりを刈ります。乗用タイプだと小回りがきかないので自走式が好ましいですね。木に対して正面から右方向に半円を描くよう進行します。このとき先の画像で示した通り、ハンドルを予め右にずらして固定しておきます。こうすることによって、自分が機械の右側にいるので半円をできるだけ木に近く描けます。よって、刈残しの面積が最小で済みます。(画像は進行方向に対して右側からのものです) 
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 機械の高さも低いので、下枝が地上からかなり低い位置でも枯れるのがメリットです。乗用タイプでは自分が頭と腰を曲げてくぐれる高さが限界ですね(笑)
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 先ほど話した「つっかり」をかわしながら刈るのにも、小回りがきく自走式が真価を発揮します!ハンドルの黒のラバーの真下に付いているのがクラッチなんですが、これを握って切ることによって曲がります。

 両方握ると止まるので、自分の力で機械を押し引きして細かい部分は刈ります。
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 半円を描いて木を通過するとこのようになります。このまま次の木に向かいます。
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 一列に10本ほど木がありますが、最後まで行きましたら180°ターンをして反対側を同じように刈ります。そうすると木の周りをまさに円を描いたように刈れました!これを列ごとに繰り返します!

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 列で見るとこんな感じです。円→直線→円→直線・・・と続きます!

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乗用編

 

 この写真でわかるように、自走式で木の列ごとに刈ると、最後に列と列の間に大きな刈り残しゾーンができます。

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 それを乗用で刈るわけです!乗用は車幅が広いので刈る幅が大きいです。さらに速度も速くパワーもあります。小回りがきかない分、それを自走式で刈り、最後の広い刈残しゾーンを乗用で一気に刈ります!これが2台の組み合わせで一番早いですね!

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 全部刈ってすっきりした畑です。身も心もスッキリした気になります(笑)

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洗車

 

 実はこれが重要だったりします。草刈り機はどのタイプでも刃が地表を回転して刈りますので、当然土が付着します。この土には色々な微生物、成分が含まれていますので、洗車せずにしまうのは錆び、故障の原因になります。

 洗車して、刃を回転させて水気を切ってから片付けます。一度整備に出したときに15年目の乗用なんですが、3年目くらいのキレイさと言われました。10年以上使うなら丁寧にキレイに使うのが鉄則です。なお、洗車しているのは親父です(笑)

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