ラブ&ピーチ

私が生産している福島の桃についての情報をお届けしています!


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ラブ&ピーチ 福島の桃🍑 桃を袋で隠す!?


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桃に袋を掛けるとは!?

 

 

袋を掛ける理由

 

 みなさん、調子はいかがですか?6月もすでに半ばですが、現在私の桃園では桃の袋掛け作業の真っ最中です。桃の木に袋が無数に掛かっている異様な光景を見たことがあるでしょうか?桃農家さんが近くにいる場合は見たことがあるかもしれませんが、中々見ないですよね。もちろん、袋を掛けるのには理由があります。

 

 

①、鮮明な紅色に着色させて美味しい外観に仕上げる。

②、桃特有の果点あれ(粟ひび)などの班点、ヒビ割れ、裂果(割れ)を防止する

③、果実の病害虫被害を防止し、薬剤散布の回数を少なくする。

 

 これが 主な理由になります。①に関しては果実の葉緑素を退化させることになりますので、袋を外すと鮮やかに着色するわけです。②、③に関しては日光にさらし過ぎるとひび割れの原因になりますし、害虫が直接果実に付着する機会がなくなるので、桃の強固な守備ということですね。最近は各地で雹が降ったということもよく聞きますので、やはり袋掛けは重要です、実際5年くらい前には袋のおかげで雹によるダメージを受けずに済んだことがありました!

 また品種によっては、袋掛けが前提として品種改良されていますので、袋掛けをしないと、果実に大きなひび割れができて売り物にならなくなります。実際、袋掛けし忘れた桃はそのようになりました。

 

袋掛けの品種

 

 私の農園では川中島、つきかがみ、黄貴妃、幸茜、さくら白桃が袋掛けする品種で全てお盆以降に出荷する、晩生種になります。現在は川中島の袋掛けをメインにやっておりまして、終わり次第、幸茜、さくら白桃と続きます。

 

黄桃はさらに異種!?

 

 川中島、幸茜、さくら白桃は通常の紅色になる白桃ですが、つきかがみと黄貴妃は表面が黄色になる黄桃です。袋も白桃用と黄桃用で仕様が違います。さらにつきかがみに限っては収穫中も袋を外しません。袋を掛けたまま収穫します。色々な品種があって個人的には栽培に面白さを感じますね。

 ちなみに黄桃は袋掛けしないと、通常の紅色の桃に仕上がります。これは去年葉の陰に隠れて、袋掛けから逃れた桃で証明しました(笑)

 

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袋の木!?

 

 

 

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白桃用

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内部に針金

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専用前掛け

 やり方

 

 写真は白桃用の袋です。袋の上部の片側の内部に針金があります。それを捻りながら外れないようにしっかり掛けます。専用の前掛けに袋を400枚ほどストックして、どんどん掛けます!


桃の袋かけ

 

 桃は一つ一つ手作業で行いますので、ものすごい手間暇と労力が要ります。美味しい桃のためにはなくてはならない作業なので根性でやっています!

 

次は袋を外す作業でお会いしましょう!!